急に信頼を得るなんてことは無理だ。 俺はまだ、彼女たちに……この国の人達になにもしてやれていない。 それでも“雪蓮様が認めたならば”という小さな友好に頼ることで、今はまだ友達から。 俺はまだまだ弱いから、今は頼らせてもらおう。 いつか自分が強くなれたら、その恩を返すために。「ふ……ぅううえぇええええっ!!? とととっととと友達っ、ですかっ……!? わわ私なんかとっ……!?」
「いや……なんでそこまで驚かれるのか解らないけど……うん、友達。いきなり信用してくれなんて言えないから、まずはお互いを知る努力をしよう。知ろうともしないで嫌ったり嫌われたりするのって、きっと辛いだろうから」「ぁう……」 俺がそう言うと、呂蒙は長い長い服の袖で目を隠す。 恥ずかしがってるのかと思ったけど……どうやらそうじゃないらしい。
「御遣い様っ! その言葉、本当ですかっ!?」「え? あ、ああ、そりゃあもちろん……って、一刀でいいって言ってるのに……」 対して周泰は胸の前でぱちんっと両手を合わせて満面の笑み。 すぐに呂蒙の後ろに回ると、呂蒙の腕を掴んで隠している瞳を強引に露にする。「明命!? ななななにをっ……」
「一刀様っ、一刀様は亞莎の目、怖いって思いますかっ?」「目?」 言われてみて、目線を合わせるように少し屈み、その目を覗いてみる。 すぐに彼女の腕が持ち上がり、隠そうとするけど周泰がそれを許さない。 そうやってじ~~っと見てみても、確かに最初は睨まれてるのかな……って思ったけど……「わ、私はその……目付きが悪く、人を不快に───」
「綺麗な目だよ。カッコイイくらいだ」「そうです、私の目はかっこい───ぃいいえぇええっ!!? どどっ、どこがっ……ですか……っ!? だって、街の人も慣れてくれるまでみんなっ……!」「綺麗な目、してるぞ? いかにも軍師~って感じで。これは目付きが悪いんじゃなくて、整ってるって言うんだよ。……俺は、格好いいし可愛い目だと思うけどな」関連記事:
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