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2013年(24)

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分类: 云计算

2013-03-04 19:39:35

第ⅩⅨ章『華の棘』
 歓声が爆発した。 紫苑とミオソティス。 二人の綻んだ蕾が合わさった瞬間。 眼下の噴水広場から割れんばかりの歓声が高波の如く押し寄せてきた。 花火の轟音にも負けずに届く声の津波に、紫苑とミオソティスは驚き、触れ合った唇がぱっと離れてしまう。 一秒にも満たない短い口付け。

 しかし、それは二人にとって最も記念すべき口付けであった。「ええぞ! ええぞ! 嬢ちゃん、ようやったな!!」「大した告白だ! ええもん見せて貰った!!」「お幸せにー!」「シオンちゃーん、大事にするんだよー!」 祝福の言葉の雨。 拍手喝采の嵐。 指笛が高らかに鳴り、『花摘み祭』は今この瞬間、最も賑わっていた。

 夜空を飾る花が打ち上がる中、叫ぶようなミオソティスの告白は皆に聞かれていたのだった。 羞恥心が今更ながらに込み上げてくるミオソティス。 元よりこれだけの衆人環視の前に立ったことすら無い。 そして、その全員に愛の告白を耳そばだてられていた事実など耐えられそうになかった。 穴があるならば入りたい。

 彼女の心境はまさにそれであった。 なにより。 自分はダークエルフであり盲目。 彼女が真っ先に懸念したのは、自身の醜さの所為で傍に居る紫苑までも嫌悪の目で見られる事だ。 それだけは、我慢ならない、耐えられない。 しかし。「大丈夫です、ミオ」 何時の間にか膝の上で力の限り握られていた手に、紫苑の手が被さる。

 ミオソティスの心境を見透かしたかのように優しい言葉が降ってきた。「恥ずかしい事なんか一つも有りはしません。俺はミオと恋仲になれてとても────誇らしいです」 その言葉は背中への後押し。 触れ合っている手と手から勇気を分け与えられた気がした。 傍に居るだけで心が強くなる、安らいでしまう。「家に帰るといの一番に気付いて出迎えようとしてくれる気配り上手な所も、シロに毎日挨拶して撫でてあげている優しい所も、 ラティルスさんが摘み食いしようとしている時に窘めるちょっぴり厳しい所も、関連している文章: Related articles:
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