テレビ東京が、在京キー局として初のアニメ局を創設して、半年がたった。環境整備も進み、来年1月には新プロジェクトが本格始動する。放送業界の広告収入が伸び悩むなか、アニメをビジネスの主軸にした挑戦がどんな成果を生むか、注目されている。(三宅陽子)
テレ東が営業、編成、コンテンツ事業の3局に分散していたアニメ担当部署を統合してアニメ局を発足させたのは今年4月。アニメにかかわる情報を一元管理し、ビジネスをスムーズに進めるのが狙いだ。
アニメ局は社員25人の小所帯で、アニメ事業部、アニメ制作部、アニメ業務推進部に分かれる。田村明彦局長は、発足当初は仕事内容に戸惑いがあったと明かす。「これまでは、営業は広告枠などを売るがその後の番組制作については分からない、制作も番組は作ってもスポンサーをどうつけるのか分からない、といったことが多かった。アニメ局は、3つのセクションに分かれていても、営業から制作、二次利用まで見渡すことができる。スタッフには日頃から一人一人がプロデューサーとして仕事をするよう話しており、その意識は徐々に根付きつつあるようだ」
テレ東では現在、35本のアニメを放送中で、アニメ局発足後は質の高い作品に積極的に出資しているという。10月に放送がスタートした新作「たまごっち!」や「フェアリーテイル」などはそうした意気込みで誕生、ゴールデンタイムに“抜擢(ばってき)”された。4月スタートの「毎日かあさん」も、「元気が出て感動もしてほろりともする作品」(田村局長)で、視聴率は上向き傾向。アンケートでも視聴者の満足度が高いという。
原作に頼らないオリジナルアニメの制作も始まっている。来年1月からはアニメ制作会社「アニプレックス」とタッグを組み、オリジナルアニメ「ソ?ラ?ノ?ヲ?ト」を放送。すでに第2弾、第3弾の作品も決まっている。「原作ありきのアニメに頼りっぱなしではなく、オリジナルでもやっていけるという二重構造を作っていきたい。ビジネスがうまくいけば利益を制作会社に還元でき、また新たな作品を送り出せる。業界全体の活性化につながるはず」と田村局長。今後もオリジナルアニメの放送枠は確保していくという。
こうした動きを制作者サイドはどう見ているのか。アニプレックス執行役員常務の勝股英夫氏によれば、現在のアニメはコミックを原作とする作品がほとんどで、制作費をかけてもヒットする保証がないオリジナルアニメは敬遠されているという。アニメーターの多くは、原作の世界観を表現する“受け手”に徹していることが多い。
勝股氏はオリジナルアニメの強みを、ストーリーの先が読めないことと指摘。「今の視聴者はよりそういった刺激を求めているのではないか。ゼロから作品を作り出せる底力を持つアニメーターは多く、発信できる土壌ができれば新たな表現方法も生まれるはず」とテレ東アニメ局の取り組みに期待を寄せている。
ついこないだ元号が変わったと思ったのに、もう平成生まれの女優やアイドルが活躍している。私がこの「テレ美女ン」をやっていて、上司から「君のストライクゾーンの子だろ」と指摘される芸能人も、平成生まれが多いのだが…。
いえいえ、ストライクゾーンに入らないと「テレ美女ン」に取り上げません。昭和生まれの美女だって何人かご紹介してきたが、今まで機会がなかったのが、「ケータイ刑事 銭形舞」(平成15年、BS-i)以来私が注目してきた堀北真希(21)だ。ピュアで優しげなまなざしと、お嬢様っぽい気品が何とも魅惑的で、見るたびズキューンとやられてしまう。
そんな堀北が、フジテレビで来春に3夜連続放送されるドラマ「わが家の歴史」に出演する。三谷幸喜の書き下ろしで、最近はやっている昭和ものだ。
10月13日の制作発表会見で堀北は「私は昭和最後の年に生まれました。昭和という時代から力強さを感じます。昭和に生まれてうれしい」とアピール。誕生日が昭和63年10月6日だから、まあ最後の昭和生まれの女優と言っていいのかな。
演じるのは、ドラマで描かれる「八女家」の次女、波子。博多から上京して出版社の編集者となり、山本耕史演じる作家と心を引かれ合う関係になるという。
編集者の堀北が、当「テレ美女ン」の原稿を読んだらどうだろう。「何なのよっ、こんな駄文!」って引っぱたかれてみたいなぁ。…なんていう妄想原稿しか書けない私は“偏執者”?(