分类: 项目管理
2013-05-27 10:32:38
知らないだけでいつでも不安。知らないことが何より不満。無知を無恥でいられぬ誰か。価値も朽ちると認めぬ誰か。
「おいソレ、もうほとんどプロポーズだよ!何だよ幸せにすればって。どうせならもっと可愛く頼めねえのかよ」 このヒト科の針鼠みたいな姉じゃ、到底無理だろうけど。頼み方によっちゃ俺だって、前向きに考えないこともないのだが。 そんなことを考えていると、暫く無言だった真央さんが俺の前に歩み出る。「はい、私がやります!」 そして、姉とは真逆の人懐っこい笑顔を見せる。うん、この姉妹には小動物と障害物くらいの差があるわな。「遥人さん、『私だけを』幸せにしてくださいねっ」 語尾にハートマークでも付くんじゃないかってくらいの、可愛らしいお願いだった。こっちの妹は素直で可愛いなぁ。「てか真央ちゃん、私だけをって何!?そこは『私たちを』だよね!?」「ううん。奈央ちゃんはいいや」「いっ、いいやって、いいやって……」 ここで然り気無く妹の裏切りが発覚した模様。この妹、さっきは純粋で淀みない笑顔だったのに、今はドス黒いブラックホールになってら。「よし任せな。真央さんの方は俺が責任を持って幸せにするから」 しかし、この姉妹の場合はそれよか性質が悪い。名前くらいは答えてくれるものの、それ以外の内情は一切明かそうとしない有り様なのだ。フェンディ 時計 突然人の家に押し掛けてきて、自分たちの素性も明かさないとはこれ如何に?まったく、勘弁してくれ。
それでもただ、『知らない』ことは『怖い』から。 アパートにおかしな姉妹がやって来た!いや、そんな喜ばしいことではないんだけど。むしろ、悲しき夏の珍事か。
第三話 知ってること、知らないこと
知ってること、知らないこと。ゆらゆら揺れる真偽の定義。ふらふら揺らぐ信義と正義。
名前を聞いてもわからない、おうちを聞いてもわからない。という困ったちゃんな歌があるのは、みんなご存じだろう。
「だからその親父はもうこの世にいなくて、ことの当事者になった俺は何も知らないってんだよ!」 つーかこの姉は何故にこんな喧嘩腰なんだ?俺なんか悪いことしたか?
「だからぁ、詳しいことは貴方のお父さんがちゃーんと認知してますから、改めて言う必要なんて無いんですって!」
……いや、いいことしかしてねえよ俺。家無き子を家にあけで話を聞いてあげてるもの。「だから、貴方は黙って私たちを幸せにすればいいんですよ!」
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