分类: LINUX
2011-11-08 08:54:41
ArmadilloでDirectFBを動かしてみましょう。
DirectFBとは、Linux Frame Buffer上で動作するGraphics APIです。
DirectFB上で動作することができるアプリケーションも色々とあるようです。
などがあります。
今回のDirectFBの動作確認には、Input Deviceの確認やベンチマークテストまで含まれているDirectFB-examplesを使用してみます。
1. ソースコードの取得ソースコードは、から取得します。
以下のようにコマンドを入力して取得してください。
DirectFBのクロスビルドには、様々なクロス開発パッケージが必要となってきます。
弊社で提供しているパッケージの他に、次のパッケージをインストールしておきます。
パッケージの作成についての詳細は、「」を参照してください。
また、通常(ホスト用)のlibfreetype6-devパッケージがインストールされているとDirectFBのビルドがよりスムースに行きます。以下のようにインストールしてください。
次にビルドスクリプトを取得してください。
スクリプトを実行可能にします。
DirectFBとDirectFB-examplesのディレクトリ名を変更します。
これで準備は完了です。
3. DirectFBのビルドDirectFBのビルドを行っていきましょう。build-directfb-for-arm.shスクリプトを使って行います。
4.DirectFB-examplesの準備
次はDirectFB-examplesの準備です。
prepare-directfb-example-for-arm.shスクリプトを使います。
5. インストールアーカイブの作成
install-directfb-for-arm.shスクリプトを使用してアーカイブを作成します。
ここで作成された「add-to-rootfs.tar.gz」がインストールアーカイブとなります。
6. カーネルの変更Armadillo-240の場合、カーネルのコンフィグレーションでフレームバッファのコンソールサポートを有効にします。
※今回はlinux-2.6.12.3-a9-11を使用することとします。
Armadillo-9でマウスを使う場合は、以下のように設定する必要があります。
7. イメージの作成
カーネルの設定を変更したら、イメージの作成を行います。
※イメージの作成方法は等を参照してください。
次にデフォルトのromfsディレクトリに先ほど作成したadd-to-rootfs.tar.gzを展開します。
そして再度イメージを作成しなおします。
作成したlinux.bin.gzとromfs.img.gzをArmadilloに書き込みます。
8. 動作確認イメージの書き込みが終わったら、Armadilloを起動させログインしましょう。
ログイン後、次のコマンドを入力し、setupさせます。
これでDirectFBが動作する環境は整いました。
df_windowを実行したときの画面です。
df_dokでベンチマークを実行した結果です。